ユナ・リー(Yunah Lee)

 韓国系アメリカ人ソプラノのユナ・リーは、代表役である蝶々夫人で国際的に知られている。

 ソウルで声楽の学部課程を修了後、ニューヨークのジュリアード音楽院およびジュリアード・オペラ・センターで音楽・オペラの研鑽を積む。ニューヨーク・シティ・オペラでプロデビューを果たして以来、世界各地のオペラカンパニーから引く手あまたの存在である。

 

 蝶々さん役はニューヨークのメトロポリタン歌劇場をはじめ、ボストン、ニュージャージー、ミシガン、フロリダ、ノースカロライナ、バージニア、メンフィス、ミネソタ、ケベック、ケンタッキー、オハイオ、ダラス、オースティン、コロラド、カリフォルニア、ユタ、ワシントンD.C.、ベルギー、アイルランド、ドイツ、スイスなど各地のオペラカンパニーで約200回の舞台を重ねる。

 豊かな抒情的ソプラノの声はプッチーニのヒロインに特に映え、《ラ・ボエーム》のミミは70回以上の出演を数える。

 その他の主要役としてはネッダ、リュー、ミカエラ、アディーナ、ゼルリーナ、ドンナ・エルヴィラ、アルマヴィーヴァ伯爵夫人、パミーナ、レイラ、アントーニア、マルグリット、ジュリエット、修道女アンジェリカなどがある。

 近年ではソウルにて、ドヴォルザークのオペラ《ルサルカ》のタイトルロールと、《エフゲニー・オネーギン》のタチヤーナ役でロールデビューを果たした。

 

 コンサート歌手としても精力的に活動しており、カーネギーホールではニューヨーク・オラトリオ・ソサエティとともにヘンデル《メサイア》、モーツァルト《レクイエム》、ハイドン《天地創造》、バッハ《マタイ受難曲》を演奏。エイヴリー・フィッシャー・ホールではナショナル・コラールとともにヴェルディ《レクイエム》を歌う。また、広島の原爆60周年記念コンサートでは広島市交響楽団とマーラーの交響曲第2番を共演。

 

 ソロ・リサイタルでも上海、サンパウロ、ロサンゼルス、ツーソン、ニューヨークのカーネギーホール、ソウル芸術の殿堂など世界各地を巡演。北京国立交響楽団とのクリスマス・コンサートにも出演しました。

 I Musiciとの共演によるファースト・アルバム「Four Seasons in Korea」が2004年にリリースされている。

 

 現在アリゾナ大学フレッド・フォックス音楽学部の準教授として、若い学生たちの指導に情熱を注いでいる。