ファカルティ紹介

アメリカでは、オペラ歌手は曲を仕上げるために基本的には3人の先生からレッスンを受けます。
本セミナーでは、アメリカで現在活躍中のヴォーカル・コーチ、ドラマティック・コーチを招請し、このシステムによって修了演奏会の演奏曲を仕上げます。

ヴォイス・ティーチャー

声楽家です。主に発声(ボイス・テクニック)を教える先生です。
その人らしい美しい声を出すことができるように発声テクニックを教えます。
歌手は、大抵の場合、一名のボイス・ティーチャーに定期的に通い声を整えています。

ヴォーカル・コーチ

ピアニストや指揮者です。
演奏する曲についての深い見識を持ち、音楽的解釈や作曲の背景などはもちろんのこと、言語の意味、発音に至るまで、あらゆる音楽的な知識を元に、歌手とともに曲づくりを行います。
まさに、音楽によるコーチングを行う教師で、コンサートはもちろん、歌手のオーディションなどで伴奏をするケースもあります。
オペラ、オラトリオ、歌曲、バロック音楽など、専門分野を持っている場合が多く、歌手は何人ものコーチを、演奏する曲の必要に応じて使い分け、曲想を整えていきます。
声楽専門のピアニストが目指す姿でもあります。

ドラマティック・コーチ

演出家です。
オペラにおける演出的な動きはもちろん、コンサートやオーディションの時であったとしても、どのように体を動かし、音楽・ドラマを表現するべきかを教えるコーチです。
歌手は、ヴォーカル・コーチと音楽を作った後に、ステージ・ディレクターからドラマティック・コーチングを受け、立ち居振る舞いを整えて、曲を完成させます。


ヴォイス・ティーチャーが曲を見ることもありますし、ヴォーカル・コーチやドラマティック・コーチが発声にコメントをすることもあますが、基本はそれぞれの役割基づいて指導を行っていくのがアメリカのスタイルです。

TIVAAでは、日本ではなかなか経験しにくい、ヴォーカル・コーチとドラマティック・コーチの指導に重点を置いたワークショップを行っています。発声以外に、歌手が曲を仕上げるために知っておかなくてはいけないことをプロフェショナルから重点的に学んでみませんか?


常任ファカルティ

ハワード・ワトキンス

(ヴォーカル・コーチ)

ホルヘ・パローディ

(ヴォーカル・コーチ/指揮者)

立神粧子

(ヴォーカル・コーチ)



2024ゲスト・ファカルティ

ジョシュ・メイジャー

(ドラマティック・コーチ/演出)


トロント生まれのジョシュア・メジャーは、23歳にしてオペラ・オマハの『ラ・チェネレントラ』でオペラの演出家としてのキャリアをスタートさせた。

その後、ジュリアード音楽院でローダ・レヴァインの、ニューヨーク・シティ・オペラとショートークワ・オペラでシンシア・アウアーバッハ、ウェールズ国立オペラでウィリアム・ガスキルの演出助手を務めた。

演出家としては、30年以上にわたってアメリカとカナダで活躍し、印象的で多様なレパートリーを生み出してきた。最近のプロダクションには、『ラ・ガゼッタ』(ロッシーニ)、『ラ・ペリチョール』(オッフェンバック)、『ディドとエアネス』(パーセル)、『ナクソス島のアリアドネ』(シュトラウス)、『利口な女狐』(ヤナーチェク)、『ラメルモールのルチア』(ドニゼッティ)、『ねじの回転』(ブリテン)、『ティレジアスの乳房』(プーランク)、『ペレアスの印象』(ブルック/ドビュッシー)、『カルメンの悲劇』(ブルック/ビゼー)などがある。

メイジャーは2012年8月より、ボストンのニューイングランド音楽院のオペラ科主任教授である。ニューイングランド音楽院以前は、ミシガン大学の教授として20年間オペラ・プログラムを統括し、指導と演出の両面で活躍した。ミシガン大学でのプロダクションには、『ファルスタッフ』、『アルメイダ』、『真夏の夜の夢』、『エフゲニー・オネーギン』などがある。

2003年よりパイン・マウンテン音楽祭の芸術監督。

1993年より、モントリオールおよびテルアビブのIVAI(国際声楽インスティテュート)の演出家およびドラマティック・コーチも務める。


昨年までのドラマティック・コーチ

ドラマティック・コーチは、年ごとにお招きしています。2018年、2017年、2016年の先生を表示しております。

ロビン・グアリーノ

(ドラマティック・コーチ)

ローラ・アレー

(ドラマティック・コーチ)

ホセ・マリア・コンデミ

(ドラマティック・コーチ)